仁和寺にいけば、「うわー、光源氏でも出てきそう!」。そんな妄想が広がる宮廷モード100%の御殿。お寺なのに、なぜここに?
答えは、このお寺が今まで辿ってきたプロセスにある。開基・宇多天皇が主家後に住居として使っていたことから、「御室御所」とも呼ばれていた「仁和寺」。
その後も明治時代まで皇族が歴代の住職を勤めていたことから、当時の面影が随所に残だ。それは御所造り風と称される、この仁和寺御殿の建築様式を見れば一目瞭然。御所だった建物を寺仕様にリノベーションする為、一部屋根がシンプルにされたものの雰囲気はほぼそのまま。また、御殿からも見える中庭に面した門は、天皇の意思を伝達する為の門で、その存在こそ天皇家との縁の深さの証!お寺じゃないみたいなお寺じゃないみたいなお寺で貴族気分を満喫とは、なんともお得な話。

仁和寺の見所
宇多天皇が仁和4年(888)に完成させて以降皇族との縁が深く、正式名称は「仁和寺御所跡」。
退位後の宇多上皇がすんだ僧坊の跡地には、いまも大正3年に完成した近代初期の宮延び風寝殿「仁和寺御殿」が建つ。境内には金堂や五重塔が建ち並び、春には高さ2mほどの御室桜とのハーモニーが見事。
仁和寺の勅使門
天皇から特使にだけ開かれた勅使門は、細やかな装飾がちりばめられた、宮殿風の華やかな趣が最大の魅力。
鳳凰、牡丹唐草などの古典的なモチーフと、近代的な文様とが混在する欄間の透かし模様は、柵間際まで近づいて見るほどに美しく、欄間越しに南庭を垣間見えるのもまたオツなもの。通常は閉鎖されているが福王子神社の9月の大祭の神興の時のみ開門されるのでぜひチェックを。
仁和寺の時代へワープ
御殿の中でも、南庭に右近の橋・左近の桜を設け、公事を行う場として再現されたしんでんは、まさに時代劇のワンシーンさながらの雰囲気。
訪れる人もここがお寺であることを思わず忘れてしまっている様子。劇中人物になりきってか?背を柱に預けつつ右膝を立てる、いわゆる「安部晴明ポーズ」なサボリーマンや、紫の上気分でしずしず歩く女子が出没。分かりますとも、その気持ち。
仁和寺の御室桜
仁和寺といえば御室桜。「わたしゃお多福御室の桜 鼻(花)が低ても人が好く~」と歌われるほどの背丈の低さ(約2m)が特徴で、京都でももっとも遅いとされる遅咲き。
敷地内植えられたやく200本の桜も同じ目線で楽しめる、とはなんという贅沢。
仁和寺でお花見気分
仁和寺で万年春心地~♪ なのは境内中に施された花モチーフのお陰。神殿の欄間に刻まれた桜の透かし模様、瓦屋根には桜の彫刻と花真っ盛りだ。注目は霊宝館の両扉で、桜に天皇家の象徴である菊が重ねられた彫刻に、改めて仁和寺の歴史を感じたり。
参考になるサイト
仁和寺【日本の世界遺産】
仁和寺のオフィシャルサイトは
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/ninnaji
| 仁和寺Ninnaji | |
| 右京区御室大内33 ℡075-461-1155 | |
| 拝観時間 | 9:00AM~4:30PM (受付:~4:00PM) |
| 拝観 | 御殿・霊宝館共通拝観料 一般800円 高校生700円 中学生500円 |