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最新記事【2008年7月26日】

世界遺産のディテール世界遺産に登録されている日本の社寺の建物を「何となく眺めてオワリ」、はそろそろ卒業!
つぶさに観察してみると、建設当時の世相や宗派などおもしろストーリーが読み取れるもので・・・
たとえば門。
日本の世界遺産に登録されている多くの社寺は権威を表現する手段であり、寺格や宗派によって使える模様が決まっていたほど象徴的。そして建物の高さの大部分を占める屋根も、ゆるやかでエレガントな曲線美を作るために、日本独自の技術の数々が盛り込まれている。

一見似たような建物が並んでいるかのように見える寺院。が、そこが修行や生活の場であったことを忘れてはならない。じっくり観察してみたり、少し想像力を働かせるだけで、グンと身近なものに感じられるはずだ。

寺院の門
世界遺産のディテール門は寺の顔。守ったり囲ったりする以上に、権威のしょうちょうとしての威力が絶大なのだ。その最たるものが桃山時代に大流行した“唐門(からもん)”。屋根の形に由来する呼び名で、彫刻で彩られたビジュアルが鑑賞ポイントになっている。
「西本願寺」唐門や「二条城」唐門は彫刻と飾り金具でゴージャスに。
「醍醐寺」山宝院唐門(さんほういんからもん)は皇室の紋である菊の彫刻で天皇家との縁をしっかりと表現。

屋根
屋根の割合が多い日本建築。仏教伝来とともに屋根にカーブがもたらされ、風土にマッチした緩やかなものに変化した。
/a>」本殿のような優美なカーブや「清水寺」本堂のような超複雑な三次元曲面など、技巧を尽くした曲線美がポイントだ。
「東寺」五重塔の初層軒下には屋根を支える天邪鬼が・・なんて隠れキャラも要チェック。

伽藍(がらん)
世界遺産のディテール古典的な大伽藍では、南大門、中門、金堂、講堂、食堂(じきどう)が一列に並ぶ。だが、寺の形式は時代や宗派、地形により多彩で、呼び名も違いややこしい!!

そこで東寺を例に以下公式を覚えておこう。
食堂=僧の寝食の場。
講堂=僧侶が勉強する場所。
※禅寺では法堂(はっとう)中世になって金堂と講堂は本堂に集約。
金堂=寺の中心。仏像を置いて礼拝供養をささげる。禅院では仏殿と呼ぶ。

最新記事【2008年7月 5日】

明恵上人のお宅訪問の如し。
というその心は、他の日本の世界遺産とはちょっと一味違う、ここ「高山寺」の「我が家感」にある。
京都駅からバスで1時間というカントリー具合や、国宝石水院の住宅ムードの影響もあるだろうが、鎌倉時代に後鳥羽院の命でここを再興した聖僧・明恵上人の人柄も大きいようだ。小鳥やリスに見守られて樹の上で座禅する肖像が残るこのお方。密教や禅を取り入れた厳しい修行に身をおく一方、木彫りの犬(狗児像)を愛玩したり、故郷で拾った石を大切にしたり、39年も夢日記をつけ続けたり・・・とほほえましいエピソード満載。
その尊くも愛すべき横顔には、白洲正子や河合隼雄など影響をうけた文化人も多数とか。それで納得。
田舎のおじいちゃん家に帰ったような懐かしさと開放感に浸っても許されそうな、異色な世界遺産の場所が高山寺なのだ。

高山寺の見所
日本の世界遺産に登録されている高山寺の見所は奈良時代に創建され、鎌倉時代(1206)ね後鳥羽上皇の院宣を受けた明恵(みょうえ)上人が再興。
山中に点在する仏堂、静観な当時の学問所・石水院(せきすいいん)など、簡素な中にも優美さが際立つ。
漫画の発祥といわれる絵巻物「鳥獣人物戯画」や日本最古の茶園など、ここ発の文化にも注目。

高山寺でくつろぐ
明恵が苦rしていた元学問所の石水院は当時から唯一のこる国宝建築。
深い格子戸といいノスタルジックな住居風で南向きの大きな縁側から大自然のパノラマを鑑賞。底では人気の高い鳥獣人物戯画も明恵上人樹坐禅像も展示中なのだが、参拝者は縁側で日向ぼっこを決め込んでいたり、腰をすえて文庫本をよみふけったり、世界遺産になかなか無い光景も見どころか?

高山寺のおもてなし
高山寺は二つの文化の発信地と言える。一つは漫画の原点とされる鳥獣人物戯画を伝承すること。
このアニマル軍団が活躍する有名な絵巻物は、レプリカながら全4巻そろって間近に熟読(本物は東京と京都の国立博物館に各2巻)!
もう一つは日本で最古の茶園の存在。中国から栄西が伝え明恵がもらった茶種が樹に育ち、宇治や駿河へ。
日本茶のルーツとなったという凄い話。

高山寺で森林浴
高雄山・横尾山と並ぶ紅葉の名所「三尾」の一つ。栂尾山の大自然が高山寺の境内。杉や檜の巨木がひしめく参道=森を歩けば、金堂や開山堂など古い堂宇がポツポツと。
紅葉のシーズンには人の洪水となるここも、普段は静観そのもので、のんびり木漏れ日を浴びつつ参拝するのもオツなもの。国道が通っていなかった開山期のさぞや山深さを思うと、ひたすら感嘆なのだが。

参考になるサイト
高山寺【日本の世界遺産】

高山寺Kozanji
右京区梅ヶ畑栂尾町8 ℡075-861-4204
拝観時間 8:30AM~5:00PM
拝観料 石水院拝観料600円

紅葉期入山料400円
(通常は無料)

世界遺産の魅力は不動のもの。いつ出かけても変わらぬよさで迎えてくれる。
だが、花の見ごろや行事の頃にはまた違った顔が。決まった期間中しか見られない文化財も多い。
せっかくなら、そんなシーズンを選んでいけば、世界遺産の特別感がさらに強まるはずだ。

上賀茂神社
4月 桜の開花期 仁和時/さくら祭り
遅咲きの御室桜(おむろざくら)をにぎやかに楽しめる。霊宝館では春の特別公開が4月1日~50日間行われる。
第2日曜 醍醐寺/豊太閤花見行列
豊臣秀吉の「醍醐の花見」が再現。1,000本の桜の下、豪華な時代装束で秀吉や淀殿に扮した行列が境内を練り歩く。1:00pm~
5月 3日 下鴨神社/流鏑馬神事
葵祭りの無事を祈る神事。平安装束の射者が、全速力で馬を走らせながら3ヶ所鏑矢を射る。1:00pm~。5月5日11:00am~には武射神事も。
5日 上賀茂神社/賀茂競馬(かもくらべうま)
五穀豊穣を祈願し平安時代から続く。1日の足汰式(あしぞろえしき)で順番を決められた馬が2頭ずつ装束姿の騎手を乗せ競争する。1:00pm~。
15日 上賀茂神社・下鴨神社/葵祭
京都三大祭の一つ。500名以上の平安装束のが京都御所→下鴨神社→上賀茂神社へと進む「路頭の儀」が見所。10:30am~
20・21日 西本願寺/宗祖降誕会(しょうそごうたんえ)
親鸞聖人の誕生を祝う。重文・南能舞台での祝賀能のほか、飛雲閤での茶席、学生による音楽法要も。20日9:30am~、21日10:30am~。
6月 1日 宇治上神社/献茶祭
新茶の収穫に感謝する祭典。拝殿にて茶道家元が境内の宇治七名水・桐原水で茶をたて、新茶とともに奉納。茶席や点心席もある。9:00am~。
上旬 下鴨神社/蛍火の茶会
森の小川に蛍を解放。納涼市、茶席、雅楽の演奏、十二単衣の舞など多彩な催しが。納涼市1:00pm~、蛍の解放7:30pm~など。
7月 1日 上賀茂神社/賀茂御戸代能(かもみとしろのう)
田の虫害を防ぐ祈願祭。考謙天皇が農民の労をねぎらい。田楽・猿楽を行ったのが起源。観世流能楽が奉納され悪疫退散を願う。1:00pm~。
土用丑の日 下鴨神社/御手洗祭(みたらしまつり)
境内の御手洗池にて「足つけ神事」が行われる。池に足を浸しながら、御手洗社に灯明をあげ無病息災を祈願。5:30pm~10:30pm。
8月 5日 醍醐寺/万灯会(まんとうえ)
1,000以上の灯籠や提灯で参道を照らし、すべての命に感謝する行事。国宝の金堂や五重塔もライトアップされる。日没~9:00pm。
9~13日 比叡山延暦寺/ライトアップ根本中堂(こんぽんちゅうどう)
根本中堂,大講堂、阿弥陀堂など、東塔一帯をライトアップ。不滅の法灯を間近で見られる献灯ロウソクはこの時だけ、点灯7:00pm~9:00pm。>
立秋前夜 下鴨神社/夏越神事(なごしんじ)
1年間の無病息災を祈る伝統行事。別名「矢取り神事」。法被姿の男女が御手洗池に立てられた厄除けの斎串(矢)50本を奪い合う。6:30pm~。
9月 8・9日 上賀茂神社/烏相撲(からすずもう)と重陽神事(ちょうようしんじ)
五節句の一つ「重陽」の神事。白装束の刀が「カーカーカー」とカラスの鳴きまねをするユニークな神事や、児童たちの奉納相撲が。10:00am~。
15~17日 清水寺/青龍会(せいりゅうえ)
観音の使者・青龍が音羽の滝に飛来したとの伝承に由来。全長約18mの青龍が境内に登場。春季&4月3日にも開催。2:00pm~。
9月~ 東寺/秋の特別拝観
京都のシンボル・五重塔や宝物館、宮本武蔵が隠れ住んだ観智院(かんちいん)などを有料公開。~11月。拝観対象に変更有り。
9月下旬~ 二条城/お城祭り
約2ヶ月にわたって国宝・重要文化財の特別展や、庭園茶会、火縄銃や放鷹術の実演など多彩な催しが。開催内容・日時は要確認。~11月下旬。
10月 1日 仁和時/霊宝館秋の特別公開
かつて金堂に祀られていた阿弥陀如来及両脇侍像。宋から持ち込まれた孔雀明王像ほか数々の寺宝を公開。期間50日。一般500円他。
第1日曜~ 醍醐寺
古書・彫刻・絵画・工芸約10万点、国宝・重要文化財だけでも4万点という、膨大な醍醐寺の文化財の一部を展示。~12月第1日曜。一般600円他。
第3日曜 上賀茂神社/笠懸神事(かさがけしんじ)
日本古来の弓馬術を披露。馬上から約5m先の40cmの的を折る遠笠懸と、地面近くの10数cmの的を射る小笠懸が。12:30pm~。
10月中旬~ 比叡山延暦寺/比叡山スタンプラリー
期間中、延暦寺の東塔・西塔・横川3地区5ヵ所のスタンプを集めると、先着でオリジナル賞品がもらえる。詳細は要問い合わせ。~11月下旬。
11月 8日 高山寺/献茶式
日本に茶文化を広めた明恵上人に、宇治の茶業家がその年新茶を感謝を込めて奉納。茶道家元による献茶も行われる。11:00am~
11月上旬~ 比叡山延暦寺/紅葉祭り・紅風会(こうふうえ)
横川地区で開催。紅葉の下、お堂や史跡をゆっくり散策。モミジの苗木やくず湯が当たる抽選会も。詳細要問い合わせ。~11月下旬。
11月中旬~ 清水寺/秋・夜の特別拝観
桜の花見と紅葉のシーズンの年2回、季節の彩りとともに清水の舞台や三重塔など境内をライトアップ。~11月下旬。6:30pm~9:30pm。一般400円他。
11月中旬~ 天龍寺/早朝参拝
紅葉の時期に1時間早く開門。朝もやがかかる嵐山を借景に、朝陽を浴びて輝く曹源池の回遊式庭園を散策できる。7;30am開門。
1月 4日 下鴨神社/蹴鞠初め(けまりぞめ)
平安朝の貴族に親しまれた蹴鞠(けまり)を奉納する神事。平安装束を着た鞠人が8人1組で鞠を空高く蹴り上げる妙技を披露する。2:00pm~。
21日 東寺/初弘法
毎月21日に行われる弘法市。新年始めとなるこの日は、1年を締めくくる12月21日の終い弘法と並んで多くの人で賑わう。
2月 3日 天龍寺/節分祭
新しい季節を祝う神事。。福笹を山門入口にて購入し、境内に祀られている七福神を回る。大福豆まきや、甘酒の無料振る舞いもある。
23日 醍醐寺/五大力尊仁王会(ごだいりきそんにんのうえ)
五大明王のお礼が授与される他、餅上げ力奉納では女性90kg、男性150kgの餅を持ち上げ、力を奉納する伝統行事。9:00am~。
3月 3日 下鴨神社/流し雛
雛祭りの原型とされる平安宮中行事を再現。境内の御手洗革に人形を乗せた桟俵(さんだわら)を流し、子供の成長を祈る。1:00pm~。
3月~ 東寺/春の特別拝観
宝物館や五重塔、観智院などを有料公開。~5月公開。
15~17日 清水寺/青龍会
清水寺・青龍伝説に由来した法要。秋季&4月3日にも開催。
第4土用~ 醍醐寺/霊宝館春期公開
膨大な醍醐寺所蔵文化財の一部を展示。~5月第2日曜。一般600円他。
3月下旬~ 清水寺/春・夜の特別拝観
~4月上旬。6:30pm~9:30pm。一般400円他。

宇治上神社は石畳が続く「さわらびの道」途中の山裾、ひっそり開かれた門が佇む。境内には本殿と拝殿のみ。
周りの自然への余の溶け込みように少し戸惑うが、ここ「宇治上神社」は近隣住民のお散歩コース兼、歴としたユネスコ認定の世界遺産なのでご安心を。その本殿は3つの内殿をしなやかなカーブの流造り・檜皮葺きの屋根で覆った珍しい構造で、実質的には直接目に触れない中の三殿こそ本殿と呼ぶべき。
2004年に実施された年輪調査で証明されれた、日本最古の神社建築のお墨付きである。
さらに、拝殿は鎌倉時代の住居建築で、こちらも現存する寝殿造りでは最古のもの。いずれも神社という日本特有の建物であるがゆえ、必然的に日本最古=世界最古という図式になる。歴史的価値がありながら、自然体の気さくな雰囲気こそ宇治上神社。

宇治上神社の見所
明治維新までは「宇治神社」とあわせて「宇治離宮明神」とされていたが、起源は不明。藤原頼通が建立した「平等院」の鎮守社であり、境内の春日社に藤原一族の守護神を祀るなど、藤原氏との縁が深い。
平安後期の神社建築の本殿、鎌倉前期の寝殿造りの拝殿は建築的価値も高い。

宇治上神社ウォッチング
宇治上神社の本殿から見えている部分は実は覆屋。中にある3棟の内殿こそ、最古と認められた建物なのだ。その三殿に祀られている天皇ファミリーには、切な~い皇位継承秘話がある。
父・応神天皇の寵愛を受け次期天皇にたてられた莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)は、兄(後の仁徳天皇)が皇位を継ぐべき!と主張。
3年に渡る譲り合いの末莵道稚郎子は自ら命を絶つことに。格子を覗くと、昔々のドラマが見えてくるかも。

宇治上神社寝殿造り拝見
鎌倉時代前期に建てられた拝殿は、平安時代の寝殿造りで貴族の邸宅の構え。廊下はすぐ上がれそうだし、前後の扉の開放時は拝殿の正面から奥の本殿まで筒抜け。
が、いくら開放的だからといって、拝殿通り抜けて本殿へ...なんて失礼なことのないように。

宇治上神社の宇治七名水
、うろ町時代に作られた宇治茶の宇治七名園に伴い、茶に欠かせない水にも宇治七名水が定められた。うち、六名水は枯れてしまったが、この桐原水こそ今も清水が湧き出る最後の一つ。持ち帰りは自由だが、生水は危険!必ず煮沸して飲みましょう。

参考になるサイト
宇治上神社【日本の世界遺産】

宇治上神社Ujikamijinja
宇治市宇治山田59 ℡0774-21-4634
拝観時間 9:00AM~4:30PM
拝観料 境内拝観自由

最新記事【2008年7月 4日】

日本仏教の母山である山寺「比叡山延暦寺」。
主に東塔・西塔・横川の三塔からなり、京都の鬼門を封じる為に創建された。が高名とはいえ、ここは標高850mの山深い比叡山。
境内で受ける「混んでるなぁ」という印象は、ちょっと不思議である。これほどコンスタントに人を集めるのは、あたかもサッカーや野球のオールスターゲームの如し!?
などと例えてみれば、伽藍の面子もスターぞろいで生え抜きの選手の瑠璃堂イケメンの弁財天社、不動のエース根本中堂・・・。
するとサポーターは参拝者、シンボルは「不滅の法灯」というところか。
このチーム、いや寺が焼亡&再建を繰り返しつつも存続の危機を乗り越えてこられたのは、創始者・伝教大使の教えを今も強く受け継いでいるから。不屈の軍団「延暦寺」の活躍、拝みにいかない。

比叡山延暦寺の見所
天台宗総本山で、標高848mの比叡山全体を寺域とし東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の3塔からなる。
延暦4年(785)、最澄がこの地に籠もり修行、同7年一乗止観院を建立したのが起源。法然らの一宗の開祖や名僧を数多く排出した日本仏教の母山。杉木立や紅葉など豊かな自然も魅力。

比叡山延暦寺の千日回峰行
文字通り1,000日をかけ、比叡山の峰々を橋って礼拝する「千日回峰行」。
想像しただけで遠慮したくなるが、重要なお堂が集う東塔を散歩気分で参拝するならどうだろう。
根本中堂で伝教大師自作の薬師如来に健康を祈願し、学業にきく文殊菩薩を祀る文殊楼へ。三面大黒天が本尊の大黒堂では商売繁盛や出世のご利益をゲット。
一巡りでもれなくご利益付き!?

比叡山延暦寺の不滅の法灯
延暦寺の総本堂・根本中堂には1,200年の間一度も消えたことが無い「不滅の法灯」が。その前の石段にある文殊楼は比叡山の総門の役割を果たす重要な楼門。滅罪回向の本場・阿弥陀堂では、毎日のように先祖供養の念仏回向が行われている。

比叡山延暦寺のハイキング
比叡山自体が境内という贅沢な立地条件の延暦寺。
杉木立の合間にお堂が点在する西塔では、歩くの大変!と思わず、大自然でハイキング♪の心構えが正解。
小道の奥にふと現れる静観な瑠璃堂や、木々の間から覗くと神秘的な印象を受けるにない堂。
苔の上に佇む箕淵弁財天社は、紅葉の時期にはまるで赤いじゅうたんに模様替えしたかのよう。思わずカメラでパシャリの連続。

比叡山延暦寺と弁慶のにない堂
信長の焼き討ちを唯一逃れた強運を持つ瑠璃堂。常行堂と法華堂をあわせてにない堂。で、弁慶が渡り廊下を天秤棒にして2つの堂を担いだとの伝説から「弁慶のにない堂」とも呼ばれる。
西塔拝観受付すぐ横、控えめで見逃しがちな箕淵弁財天社。

比叡山延暦寺のお昼ご飯
参拝者から寺僧まで延暦寺の胃袋を一手に担う頼もしい存在。山菜や玉子ののったそばの味わい同様、厨房のお姉さんたちもやさしい。お坊さんが出来上がりを待つ微笑ましい姿も。門前そば650円。

比叡山延暦寺はおみくじ発祥の地
延暦寺三塔のうち、最奥にある横川、親鸞、日蓮、道元など錚々たる名僧が修行した地というだけあって、ひときわ凛とした雰囲気で身が引き締まる。
元三大師堂には、日本初の「おみくじ」が。また、元三大師が夜受に変幻したものを弟子が描いた角大師の護符500円も有名。

参考になるサイト
比叡山延暦寺【日本の世界遺産】

比叡山延暦寺HieizanEnryakuji
大津市坂本本町 ℡077-578-0001
拝観時間 8:30AM~4:30PM
西塔・横川は~4:00PM

12~2月末は9:00AM~4:00PM
西塔・横川は~3:30PM
諸堂巡拝料 一般550円
高・中学生350円
小学生以下無料

平等院が作られた頃は仏教が衰え、これからは悪がはびこるという末法思想が流行していた平安末期。東寺、わが世のを謳歌していた貴族も、不穏な時代の足音にはビクビクし、心のよりどころを求めずにはいられなかった。そこでとった策が、経典でみた極楽浄土の具現、「平等院」の建立である。藤原一族が遊宴三昧の日々を送った別荘地に極楽浄土を移した寺院は、浮世離れの真骨頂。金と力にモノをいわせた造営なだけあって、ええもの好みの貴族趣味がいたるところに。その寺院の目玉となる御仏の制作を請け負うことになったのが。寄木造りのスター仏師・定朝。
定朝は仲間たちと、阿弥陀堂に鎮座する阿弥陀如来坐像&雲中供養菩薩を作り上げた。悩みから逃れ、楽になれそうな彼岸のイメージを、壁面に菩薩が舞うフワッフワ感であらわしたセンスはまさに天才。

平等院の見所
藤原道長が買い付けた別荘を没後の永承7年(1052)の息子頼通が寺に改めた。
極楽浄土を具現化した境内は、当時の人々に釈迦入滅後の末法思想が流行したため。鳳凰堂の阿弥陀如来挫像は、法師の祖・定朝(じょうちょう)の作と証明される唯一のもの。
雲中供養菩薩が間近で見られる「鳳翔館」も必見。

参考になるサイト
平等院【日本の世界遺産】

平等院Byodoin
宇治市宇治蓮華116 ℡0774-21-2861
拝観時間 8:30AM~5:30PM
鳳翔館9:00AM~5:00PM
入城料 鳳翔館入館も含む
一般600円
高・中学生400円
小学生300円

鳳凰堂内部拝観は別途300円

最新記事【2008年7月 3日】

京都における徳川家のホームグラウンド「二条城」この書院の金世界がメイン会場・二の丸御殿のベースカラーだ。秀吉も金箔マニアだったが、徳川さんも派手好きなんですね・・・ではちょっと表層的な捉え方?
関ヶ原の戦い後の慶長8年(1603)に作られた街中の平城で、戦いの利点が少ないここにはそれ以上の目的があったわけだ。
用途によって細かく分けられた33の部屋は権力を見せ付ける大書院、貴族風の間など襖絵の書き分けにもちゃんと理由が。そんなアートのメッセージからも、この城が京都にあった意味も分かるというもの。さらには、遠侍の間では徳川慶喜による大政奉還が行われたり・・・とエピソードも装飾以上にきらびやかな歴史を持つ二条城である。

二条城の見所
徳川家の京都の居城として、慶長6年(1601)より家康が手がけ、3代家光の頃には完成した京都街中の平城。
国宝の二の丸御殿は、狩野派を中心にした豪華な障壁画と特別名勝の庭園が見どころ。こちらの大広間は、徳川慶喜が大政奉還の発表をした歴史的な一室でもある。

二条城での狩野ファミリーの仕事ぶり
徳川家光の二の丸御殿大修復に合わせて、狩野探幽や弟・尚信ら狩野派が手がけた障壁画のラインナップは、金貼りのベース×鮮やかな岩絵具で描く得意技が全開。
各部屋で絵のタッチやモチーフを描き分ける巧みさで、大広間四の間には力を誇示する松の鷹、親しい内輪の対面に使われた黒書院には柔らかな牡丹といった具合だ。客人気分で絵のメッセージを読み取ろう。

二条城はアートの宝箱
二の丸御殿の障壁画は永久保存のため、現在模写が作られ、原画は展示・収蔵館に移動。
実用の迫力は御殿で確認するとして、こちらでは絵画として間近に鑑賞を。
しかも広間での位置そのままに展示するという粋な計らい。重要文化財1,000点うぃ順次期間公開。

二条城での徳川の威光は玄関から
二の丸御殿へと誘う唐門&車寄のアプローチは、花鳥風月の彫刻が見事なまさに「上様のお成~り~」な入口。御殿の玄関にあたる車寄は、牛車が入れるような大きな開口で、人数も許容十分。
御殿内が撮影禁止ゆえにここがシャッターチャンス!

二条城の天下一の名庭
作庭の名手・小堀遠州の作。複雑な形をした池には、蓬莱島・鶴島・亀島の3島と4つの橋。
歩いてこそ楽しい回遊式庭園ながら、大広間から眺めても美しく計算された景色で、今は無き天守閣が借景になる位置取りだ。さぞや風格充分な眺めだったろうと想像。

二条城のいまは無き天守閣
城と言えばお楽しみは天守閣だが、二条城では残念ながら江戸期に落雷であえなく焼失。
いまは石垣だけが残り、上は京都市街を望む展望台になっている。外の梅園から眺めればこの通り。伏見城から移したという5層天守閣のありし日の姿は夢の中...。

参考になるサイト
二条城【日本の世界遺産】

二条城Nijojo
中京区二条通堀川西入ル二条城町 ℡075-841-0096
拝観時間 8:45AM~5:00PM
(入城~4:00PM、二の丸御殿&展示・収蔵館(会期中)9:00AM~)
入城料 一般600円
高・中学生350円
小学生200円

展示・収蔵館100円
(不定期公開)

1・7・8・12月の火曜休
(祝日の場合翌日休)

最新記事【2008年7月 2日】

京都のシンボル五重塔に南大門と聞けば、あ、「東寺」!とひらめく人は多いはず。
しかし平安建都の際に建立された寺院であり、後に空海による真言密教の根本道場として栄えた・・・・というルーツを知らない人も結構いるのでは?
そうした歴史を実感するには、知識はなくともまずは足を運ぶことをお勧めしたい。
中でも一番目に焼き付けて来てほしいのが、講堂にあるある「立体曼茶羅」。空海の「経文で分からない人には、姿・形で見てもらいましょう」という考えの下、約1200年も前になされた、いわば曼茶羅の3D化度重なる火災を経てきた「東寺」の中で、当時の姿のまま残っていることに、思わず感謝したくなるほどの大迫力がアナタを待っている。その超画期的な試みを目の前にすれば、肌に直接、空海の重いが届くこと間違いない。

東寺の見所
平安京鎮護の寺として建立。正式名は「教王護国寺」。弘仁14年(823)、天皇から空海に与えられ、真言密教の根本道場として栄えた。伽藍は幾度も焼失したが、南北に直線に並ぶ伽藍配置&規模は平安時代のままの姿。日本最高の五重塔、講堂の21体の立体曼茶羅の迫力は他を圧倒する。

東寺のイケメン仏
講堂の大日如来たちを守護する四天王のリーダーとして、梵天坐像と共に不動の人気を誇るイケメン仏帝釈天半跏像(たいしゃくてんはんかぞう)。戦闘の神インドラが祖と言われるだけに、右手に独鈷杵(とっこしょ)を持ち、白象にまたがるその雄姿にハートを射抜かれる人続出。
密教像の特徴とされる額の第3の目もチャームポイント。

東寺と空海
教科書で見るだけじゃ分からないでしょ、ありがた~い空海上人の心遣いにより実現した、異色の曼茶羅三次元化。
総数21体のうち、密教世界を司る大日如来の分身が15体、それを守護する四天王6体で構成。15体といっても、人間らしい「菩薩部」、穏やかな「如来部」、そして憤怒の「明王部」と各々個性的。
仏たちがこれほど至近距離で見られるとあってその存在感は圧倒的。

東寺の薬師如来
金堂の「薬師如来坐像」は、両脇に控える日光&月光菩薩とともに重要文化財。高さ3Mもの大きさはもちろん、注目したいのは如来像の足下。
十二神将と呼ばれる12名の守護者が、下から如来を支えているのだ。
薬片手に処方するドクターも看護士の支えあってこそ、ってこと?

東寺と四天王
多聞天をはじめとする四天王は、意外と知られていないが食堂にも。見た目が真っ黒なのは昭和5年の火災で腕や足が焼け落ち、炭化した状態に樹脂加工がなされているからで、当時の悲惨さを偲ばせる。足下で踏まれているのは天邪鬼。修復予定なので見たい人は急いで。

東寺の南大門
五重塔と共に京都を象徴する南大門。一見地味に見えるが、よく見てみるとかえるまたにウサギの模様などいたるところに細かな装飾が施され、古式正しく立てられた他の門とは違う雰囲気・・・。というのも、慶長6年(1601)に健立された「三十三間堂」の西門を、明治以降移築したから。他の門では見られない。華やかな桃山建築が楽しめると言うわけだ。

東寺と彫り師の遊び心
過去4回の焼失をものともせず、日本最高の55mを誇る東寺の五重塔。現在の建物は寛永21年(1644)に徳川家光により寄進された。
一層目の軒下には彫り師の遊び心で施された天邪鬼が4体鎮座。留守番して改心せよ、という戒めを受けている姿だという。

参考になるサイト
東寺【日本の世界遺産】

東寺Toji
南区九条町1 ℡075-691-3325
拝観時間 8:30AM~5:30PM
9月20~3月19日は~4:30PM
拝観 一般500円
(観智院他は+各500円)

最新記事【2008年7月 1日】

「清水の舞台」で有名な本堂は、征夷大将軍・坂上田村麻呂の寄進。十一面千手観音を祀る、幅約36mx奥行き30mx高さ約18mの立派な仏殿の贈り物だが、、決して無駄な出費じゃなかったはず。
当時、出世街道を歩いていた田村麻呂は一度も落ちぶれることなく、死後なお天皇から従二位の位階を送られた。それもこれも、夫婦で帰依していた清水観音のおかげ!?
清水寺の今の本堂は徳川家康による再興で、世界中から「舞台」ねらいの観光客があつまる。その人気たるや、あまりに大勢の人が歩きすぎて総桧の床の厚みが薄くなったほど!だが王道の「舞台からの眺め」や奥之院からの「舞台の斜め45度の横顔」で満足するのは大間違い。
時間、場所、角度の見方により変わる表情に気付いているだろうか。
まだ知らない「清水寺」知りたくない?

清水寺【世界遺産】
清水寺【日本の世界遺産】

清水寺の見所
奈良時代末、この地で音派の滝を発見し修行中の延鎮上人と出会った坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が、本堂を寄進建立したのが始まり。後、音羽山と号し西国観音霊場三十三カ寺第十六番札所となった、清水観音や三面千手観音などを祀る観音信仰のメッカ「清水の舞台」の知名度は世界レベル。

清水寺の梁
清水の舞台は、本来、観音様に能や踊りを楽しんでもらうためのもの。
総檜板張りの懸造り(かけづくり)で、舞台を支える梁は最高12m強の巨大な欅(けやき)の柱。
舞台上から覗くだけではなく、下の小道から見上げて観音信仰ならではの贅沢な造りを確認しよう。
また、春・秋に行われる夜の特別拝観(参拝料別途、開催日時は要確認)では、本堂や三重塔などの伽藍がライトアップされる。夜の顔も魅力的。

清水寺は夕焼けのメッカ
丹塗りの極彩色文様が「施された西門。現在は柵にかこまれているが、江戸時代には夕日がきれいに見える絶景スポットだった。
加えて、西の方角にあるとされる極楽浄土を拝める縁起付き!
清水寺の境内といえどここは拝観受付の外。
「清水寺」の拝観後でも戻れる位置なので、例え柵越しからでも極上の夕焼けが拝める。

清水寺で稀代のの大男弁慶へ挑戦
清水の舞台へ続く通路には、武蔵坊弁慶が使ったとされる大小の錫杖と下駄がある。持ち上げることができるとご利益があると云われ、世界中から力自慢の挑戦者が続々。
しかし小錫杖は1.76mで14kg、2.6mの大錫杖はなんと90kgも!
最初の挑戦にして早くも難関の場所である。

清水寺のアイドル観音
奥之院裏にひっそりと佇んでいるのが、濡れ手観音。音羽の滝の水源真上に湧き出ている金色水をかけると、煩悩や罪が洗い流されるそう。
また、水をかけているときに観音が笑っていたら幸せになれるとの言い伝えもあり。そのスレンダーでかわいい容姿は、観音信仰の場である清水寺のアイドルとも言える存在。

清水寺を体内へ
清水寺開創のきっかけであり、寺名の由来にもなっている音羽の滝から流れる3連の清水は、「金色水・延命水」と呼ばれている。
飲んで身を清めたり願い事をしたり、料理につかったり...。

実は日本十大名水に数えられるほどの歴とした清水で、持ち帰りも可。ただし春と秋の繁忙期は行列必死。

清水寺ツアー最後のチャレンジ首振り地蔵
最後のチャレンジは、境内外の善光寺にて。
首振り地蔵の首を願い事のある方向に向くように回して祈願すると、その願い事を叶えてくれるとか。
当のお地蔵さんからのリクエストはただ1つ...「やさしく回して」。
本気の方は、方位磁石と地図を持参で。
これにて清水寺ツアーの全工程終了、リベンジの方いつでもお待ちしております。

清水寺の大晦日・初詣
大晦日に行われる「除夜の鐘」撞きは特別編。
しかも、限られた人にしか挑戦権は与えられない予約制。12月25日から整理券が配布され、2人で一回撞くことができる。1年の煩悩を吹き飛ばし、きれいな身体で新年を向かえ初詣に挑もう。

清水寺Kiyomizudera
東山区清水1 ℡075-551-1234
拝観時間 6:00AM~6:00PM
拝観 一般300円
中学生以下200円

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世界遺産 日本の魅力

世界遺産の日本の情報を中心に紹介しています。見所たくさんの京都の社寺を様々な角度からご紹介しています。歴史上の価値ある建物が数多く密集している土地でもあります。
一日中回っても回りきれないほどの数ですので宿泊しながらお寺めぐりをすることが一番の楽しみ方だと考えます。